フライシュマン・ヒラード 朝喝(アサカツ):「自分の時間を大切にする」

このシリーズでは、フライシュマン・ヒラード・ジャパン・グループで毎週行っている社員向けのスピーチの一部を紹介していきます。最新のコミュニケーション・ビジネス事情、心得など社内で話しているテーマを垣間見ることができます。(前回の「朝喝(アサカツ)はこちら

先週の土曜日に本を読んでいたら

「朝を制する者は一日を制する

一日を制する者は一年を制する

一年を制する者は一生を制する」

と言う言葉に出会いました。

要は「早起きは大事」ということを言っているわけです。この言葉に触発され、昨日は日曜日にも関わらず、早朝5時に起きてしまいました。土日が来ると日ごろ出来ないことをあれやこれやと考えるのですが、だいたい普段より遅めに起きてしまい、一日が終わって、蓋を開けてみると考えていたことの半分もできないことがほとんどです。

そこで、あれやこれやと考えるよりも、とにかく朝早く起きてしまおうということで、5時起きを決行しました。そして一日終わってみると驚いたことに思っていた以上のことができたのです。これは結構な発見でした。思った以上のことができたのは早起きして時間が増えたという理由だけではありません。

やはり朝の力というのが効いていた感じがします。朝の方が効率が良いとよく言いますが、それを確信した次第です。この前の朝礼で人の集中力や勢いには波があると言いましたが、やはり人間は24時間張り詰めて事をやると言うのは難しい。

一日24時間にメリハリをつけながら、オン・オフをうまく使い分け、自分の波にあわせて動くことがもっとも効果・効率を上げてくれることは事実です。自分の時間の使い方のメリハリをどうつけるかを工夫することが大事であることを実感しました。

それが結果として自分の時間を大事にすることにつながるということです。

皆には「自分の時間を大切にする」ということをもう一度自覚してもらいたいです。われわれの仕事は時間が命です。われわれの時間の使い方が即クライアントに提供しているサービスの質に直結します。先週、先々週とアメリカや香港からの仲間が来て、仕事の効果・効率をさらに引き上げるためにはどうするかをグループ長も含めいろいろとと議論してきました。その中でタイムシートのエントリーに関する新たなプロセスを検討しました。それを順次これから各グループに展開して行きます。

タイムシートのエントリーをより徹底する理由は3つあります。

①時間をうまく管理することが会社の収益性を上げる。

②時間を何に使ったかをしっかりと記録として残すことがコンプライアンス上重要である。

③タイムエントリーをしっかり行うことによって、一人一人が自分の時間を大切にするという意識が醸成される。特に最後の時間に対する意識づけが一番大事だと思っています。

時間を大切にするという意識をもつことが、われわれの世界で成功する秘訣だと言っても過言ではないと思います。自分の時間を大切にできる人は、他の人の時間も大切にします。

時間を大切にすることを心掛けてください。

~~~~~~~~~~~~~~~筆者経歴~~~~~~~~~~~~~~~~~

田中 慎一
フライシュマン・ヒラード・ジャパン 代表取締役社長

1978年、本田技研工業入社。
83年よりワシントンDCに駐在、米国における政府議会対策、マスコミ対策を担当。1994年~97年にかけ、セガ・エンタープライズの海外事業展開を担当。1997年にフライシュマン・ヒラードに参画し日本オフィスを立ち上げ、代表取締役に就任。日本の戦略コミュニケーション・コンサルタントの第一人者。近著に「オバマ戦略のカラクリ」「破壊者の流儀 不確かな社会を生き抜く”したたかさ”を学ぶ 」(共にアスキー新書)がある。